大きな湯葉

について

ウィト秋

・泣けるらしい、という噂を聞きウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』を買った。全然意味がわからず、そういう意味での「泣ける」だったのか?と思いつつ永井均さんの『ウィトゲンシュタイン入門』も買った。すごく頭のいい人がすごく難しい本を解説してくれるありがたさにまた涙が出そうである。この調子で行けば最終的にはシン・エヴァンゲリオン劇場版を見た時に匹敵する泣きが見られるのではないか。

 

・銀杏がおいし~い季節である!他の様々な食材だっておいし~くなっている。秋だからおいしいのではなく、おいしいから秋なのである。さらに言えば様々な事が好ましくなるから秋なのである。以下、様々な事が好ましからぬ状態になるオルタナティブ

 

・熟した銀杏が空へ一直線に落下し、宇宙空間が信じられないほど臭くなる。

・山の木々が信じられない赤さに紅葉。地上を温めるはずの赤外線が全て宇宙空間へ帰り、地表には直ちに冬が訪れる。

・見たこともない、まるで食欲をそそらない野菜や果実が青果物コーナーに山積みになる。いつも短調の曲を流す呼び込み君の目は信じられない赤さをしている。

・大企業の経営破綻が相次ぐ。秋の匂いで切なくなったことが原因。

Coccoの『遺書』が何かのテーマソングに採用される。

・木偏と草冠を含む字の使用が禁止される。これが記載された本は全て回収される。

 

・純正の秋で良かった。